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動画つかってもらえたよ!

RIN_3.jpg

さて以前に描いたこちらのイラストなんですが
このたび動画が完成したそうです!☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ
そんなわけで宣伝なわけですよ


イラストの経緯や詳細についてはこちらをどうぞ
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不思議な住人のお買い物 【第4章 緊急退避!】

 ヴィーが左手に持った鯛焼きの箱。
「ごちそうさま。甘くて美味しかったわ」
 鯛焼きが十個入っていた紙箱だが、中身はきれいに無くなっていた。最後の尻尾を呑み込んでから、ヴィーは満足げに頷いている。
「さらに濃いグリーンティーとかあったらパーフェクトね」
 空は高く、青い。白い羊雲が風に吹かれてゆっくりと流れていた。人通りの多い歩行者道路。煉瓦敷きの道の左右には、色々な店が並んでいる。銀歌を含めて五人は、行く当てもなく足を進めていた。
 ヴィーの足元には変わらずに猫が二匹。
 美咲が腕組みをしている。
「私でも鯛焼きを一度に食べるのは五個が限度だというのに」
「ヴィーちゃん、そんなに食べて大丈夫? お腹壊したりしない?」
 ヴィーの平らなお腹を眺めながら、莉央が心配している。
 有言実行と言うべきか、ヴィーは宣言した通り鯛焼き十個を完食していた。途中で食べる速度が遅くなることもなく、全部食べている。
 ぱたぱたと紙箱を折り畳み、グレイブルーの瞳を空に向けた。
「平気よ。ま、アレね。私ザル……というか底なしだし」
「違うんじゃないか、それは?」
 額を押え、銀歌は呻いた。
 ヴィーの折り畳んだ箱をどこへとなく片付け、アートゥラが楽しそうに笑う。
「こう見えてもヴィー様は大食いですからね」
「せめて健啖家と言って?」
 口を曲げて、ヴィーが反論している。大食いと言われるのは気が進まないらしい。表現が直接的なためだろうか。健啖家もあまり変わらないと、銀歌は考えるが。
 右手の指を折りながら、アートゥラは気にせず続けた。
「バケツプリンとか、タライ羊羹とか、果糖とバケツ水とか、ボウルかき氷とか、トレイで生チョコとか、すり鉢うどんとか、牛丼超特盛りギョクとか。とにかく何でも好き嫌いなく沢山食べますから、作り甲斐ありますよー」
「三番目はないと思うわ」
 はしゃぐアートゥラに、ヴィーは右手を持ち上げ釘を刺す。
「それ、どれも一人で食べるものじゃないと思うよ……。ヴィーちゃんはまだ小さいんだから、暴飲暴食とかはしちゃ駄目だよ」
 ヴィーの肩に手を置き、消極的に莉央が諫めていた。
 人間がヴィーと同じような食事をすれば、身体に悪い。しかし人間でなければ、それが適正量という事もありうる。銀歌の身近にもそういうイレギュラーが一人いる。
「心配してくれてありがと。健康には人一倍注意してるから、大丈夫よ」
 安心させるように、ヴィーが莉央に声を掛ける。
 ふと、漂ってくるラーメンの匂い。ヴィーはラーメン屋の看板を眺めながら、
「いつか満漢全席とか食べてみたいわね……」
「うー」
 莉央が肩を落としている。
「外国人って日本人とは胃の構造が違うんだな」
 目蓋を下ろし、美咲が首を傾げていた。
 銀歌はさりげなくヴィーの隣に移動する。足元を歩いていた猫が、銀歌の反対側に移動していた。猫の割に気が利くようである。
 他の三人に――正確には美咲と莉央に気付かれないよう、小声で問いかけた。
「具体的にどうなってるんだ、お前の身体の中は? アンデッドって本来なら食事はしないらしいけど。胃袋無いし、あっても機能はしてないだろうし」
 死んでいるけど生きている者たち。仕組みは色々あるが、いわゆるアンデッドと呼ばれるものは、食事を必要としない。
 ヴィーは自分のお腹を撫でながら、
「私に胃袋というか内蔵自体皆無ね。食べたものは、体内の瘴気で全部分解されて、身体の一部になってしまうわ。だから、どんなものでもいくらでも食べられるの」
「食べる意味あるのか……?」
 肩を落とす銀歌に、ヴィーは額の上辺りを眺めてから、
「魔力で作り出した擬似感覚で味覚を楽しんでいるのよ」
「………。大変なんだな、お前も」
 ヴィーから目を離し、銀歌は小声で呻いた。極めて特殊な生きた死者。術の知識を持っている身であるため、ヴィーが相当な苦労をしてきたことが理解できてしまう。
「そうでもないわよ。意外と便利よ、コレ」
 ふっ。
 と小さく息を吐き出してみせる。
 その吐息に、銀歌は眉を寄せた。鼻の奥へと抜ける、微かな刺激がある。瘴気。そう呼ばれるものは世の中に多々あるが、独特の危険なものが感じられた。
「便利って――」
 頷きかけたところで、鼻の奥が引きつる。
「へくしゅ!」
 銀歌はくしゃみをした。全身を跳ねさせ、肺の空気を吐き出す。ヴィーの吐き出した微量の瘴気が、胡椒のように鼻腔を刺激していた。
「はくしゅン! ――くしゃん!」
 何度かくしゃみを繰り返してから。
 銀歌は鼻を撫でた。目元に少し涙が滲んでいる。鼻から喉に抜けるような痛み。連続でくしゃみをするのは、あまり気持ちのいいものではない。
 ふと足を止めた。
「………」
 身体に突き刺さる視線に目を移す。美咲と莉央が両目を見開いて立ち止まっていた。信じられないものでも見つけたかのような表情で。
「あら」
 逆方向に目を移すと、ヴィーがきょとんと瞬きをしている。
 アートゥラが両手の指を組み、紫色の目を輝かせていた。
「何だ?」
 訳が分からず、銀歌は他の四人を見つめる。辺りに漂う何とも言えない間。銀歌だけが一歩踏み外してしまったような違和感が漂っていた。
 空は青く雲は白く、道路では変わらず人が行き交っている。
 静寂を破ったのは、莉央だった。
「どうしたの、ふうちゃん。そのコスプレ」
 人差し指を銀歌に向け、気の抜けた声を出す。
「コス……プ?」
 両手を頭に触れさせると、三角形の狐耳があった。後ろを振り向くと、腰の後ろから尻尾が出ている。術で焦げ茶に誤魔化した髪の毛も、赤味を帯びた黄色に戻っていた。本来の妖狐に近い姿へと。
 変化の術が解けている。
「何でだよ!」
 理由は考える間でもなかった。両手で掴み掛かるが、ヴィーはふらりと後退して銀歌の手を躱した。両腕を広げながら小首を傾げる。
「私の瘴気に触れたせいかしら。そういう事もあるかもないかも?」
「無責任すぎるぞ、それ!」
 地面に足を叩き付け、泣きたい気分で叫ぶ。
 ヴィーの瘴気に触れたせいなのはは間違いない。問題は場所だった。人通りの多い街中。しかも友達の目の前で、変化の術が解かれた。美咲たちには、いきなり銀歌が変身したように見えただろう。まさにコスプレである。
 ヴィーの後ろに避難する猫二匹。
「そんな事言われても、私に責任なんてあるわけ無いじゃない。不幸な事故……いえ、こっちにはある意味幸福な事故かしら?」
 どこか楽しそうに言いながら、銀歌の背後に指を向ける。
「風歌ぁ――?」
 掛けられた声に、銀歌は振り向いた。
 美咲がじっと見ている。その瞳には殺気のような黒い炎が燃え盛っていた。口元を笑みの形にしながら、わきわきと両手の指を蠢かせている。
「そんな恰好している理由はどうでもいいが、とりあえず思い切りモフらせてもらうぞ。狐耳と尻尾の質感が素晴らしい。実に素晴らしい」
「うふふふ――ふうちゃん、鼻血が出るほど可愛いよ。このままお家にお持ち帰りして、気が済むまで愛でていたいなー」
 両手を組み、目に星を輝かせている莉央。その身体から放たれる黒とピンクのオーラが見えたような気がした。思わず尻尾を縮込ませるほどに。
 無言のまま、銀歌は半歩足を引く。
 どちらも目付きが危ない。今にも襲いかかってきそうな殺気を纏っていた。殺気と呼べるかは自身が無いものの、他の表現のしようがない。以前この姿を見せた時はすぐさま飛び掛かってきている。
 呼吸を合わせるように、数を数えながら。
「っァッ!」
 思考よりも早く、銀歌は横に跳んでいた。
 たった数瞬前にいた場所を、六本の腕が抱きしめる。アートゥラだった。気配を消して、死角から抱き付こうとしたようだった。
「あらー。もうちょっとでハグできましたのに。風歌さん、素早いですねー」
 残念そうに自分の手を見ながら、アートゥラ。
 右手を持ち上げ、背後の美咲と莉央を牽制しつつ、銀歌はアートゥラを睨む。
「何でお前までそっち側にいるんだよ」
「それは愚問というものです」
 眼鏡を動かし、背筋を伸ばすアートゥラ。
 ザッ。
 美咲、莉央、アートゥラの三人が同時に動いた。両足を肩幅に広げ、胸を張り、腕を組む。口元に不敵な微笑を浮かべ、目を輝かせた。一陣の風が吹き抜ける。
『かわいいは正義!』
 同時に言い切った。
 意味が分からず、銀歌はヴィーを見る。助けを求めるように。
 しかし、ヴィーは他人事のようにペットボトルのお茶を飲んでいた。
「頑張れ」
「味方は無しか――」
 三方向からにじり寄ってくる捕食者。
 意識を削るような威圧に、銀歌は歯を噛み締めた。どうすればこの状況を脱することができるのか。生身の人間がいる以上、術を用いての強行突破は避けたい。
 しかし、このままではかなり悲惨な結果が待っているだろう。
 銀歌は勢いよくヴィーを指差した。
「あ! 猫三号!」
「え?」
 三人が同時にヴィーの足元を見る。
 そこに居たのは白黒猫と三毛猫の二匹だった。三毛猫が後足で首元を掻いている。新たな猫は現れていない。
 銀歌は煉瓦敷きを蹴り、その場から逃げ出した。


「人気者は辛いわね」
 逃げて行った銀歌の背を眺め、嬉しそうに呟く。
 ヴィーは足音もなく歩き出した。

メイキングとか

前回描いたGirlイラストのメイキング
誰かに頼まれたわけでもないが作ってみた。

メイキング作成の方がよっぽどが手間だわーw

Illustrator-92

girl_a.jpg

はい、今回は無題であります。
初期の作風に比べて最近はフツーの絵になってきたような気がしてならなかった今日この頃。
具体的に言うと主線をぶっとく書かなくなった、とか単色での表現をしなくなった、とかそんなかんじ。

まぁ昔に比べると確実に画力は上がってるハズなんですが、荒っぽさが無くなって落ち着いちゃったかなー?みたいな。
ってわけで主線を強調した作風を今描くとどんなかんじかなぁとラクガキなノリで思ってやっていたら
いつの間にか主旨そっちのけな違うモノができていましたとさ(`ω´)-3

テーマ : イラスト - ジャンル : 趣味・実用

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